オール電化とは、給湯、調理、冷暖暖房などの熱源を電気で賄うシステムのことです。オール電化以外の場合、使用される熱源は、給湯と調理にはガスが使われることが一般的です。また冷暖房は機器によっていくつかの熱源が使用されるのですがエアコンであれば電気、ストーブにはガス、灯油、電気が使われています。
東北や北海道などの寒冷地になると、普段使われる熱源も温暖地域と違ってきます。たとえば給湯ですが、寒冷地ではほとんど灯油が使用され、ガスを熱源とするのは調理ぐらいで、暖房においてもガスが使われることは稀です。エアコンの暖房を利用するのは初冬期か初春期ぐらいのもので、暖房熱源はストーブに使われる灯油がメインです。簡単に言えばこうしたばらばらの熱源を電気に統一したのがオール電化というわけです。
オール電化を一般的な従量電灯契約で利用するケースはきわめて稀で、通常は電気単価の安い夜間の電気を利用する電灯契約を利用します。なぜなら電気の単価は、普通の電灯契約で使用すると、灯油などにくらべて割高なので、オール電化にしてもかえって光熱費が高くついてしまうからです。
ですからオール電化にした場合は一般的に「時間帯別電灯契約」(電力会社によってさまざまなメニューがある)を利用します。時間帯別電灯契約とは時間帯によって電気の単価が変動する電灯契約のことで、深夜の電気単価が安くなり、その代わり日中の電気単価が割高になります。家庭内の消費エネルギーの3分の1を占めると言われる給湯ですが、オール電化では深夜の安価な電気でお湯をつくります。また寒冷地で採用されることが多い蓄熱式電気暖房器も深夜の電気で蓄熱しますので、割高な日中の電気を使わずに済むわけです。
オール電化システムを成立させためにはいくつかの代表的な機器を導入しなければなりません。
給湯には電気温水器やエコキュート、調理器にはIHクッキングヒーター、暖房機器には蓄熱式電気暖房機や温水を利用した床暖房やパネルヒーティングシステムなど、冷房には高効率ヒートポンプエアコンなどが採用されます。暖房機器はさまざまな種類がありますが、かならずこれを使わなければオール電化システムではないと言うものはありません。
