2009年度の調査(矢野経済研究所調査)では、オール電化の世帯普及率は2008年実績で6%超える規模に達しています。6%という数字を多いと見るか少ないと見るかの判断は難しいところかも知れませんが、地域によっては新築ベースでオール電化の採用率で8割を超える地域もあります。全国的な平均でも恐らく4割前後には達しているのではないかと想像します。
ちなみにオール電化採用率の高い北海道や北東北地域になると、新築を希望する方のほとんどがオール電化を希望している状況です。オール電化が普及するには、新築かリフォーム工事が発生しなければ進んでいきませんので、世帯普及率で6%に達してきているというのは、かなり普及が進んでいると考えて良いのではないでしょうか。
このオール電化の普及率調査で、傾向として見られたのは、全体では前年比で4.2%増と堅調な伸びを示しているのですが、リフォームによるオール電化の工事件数が14.0%で大きく伸びているのに対して、新築のオール工事件数は3.9%減となり、景気後退による新築着工棟数減少の傾向がここにも色濃く表われています。恐らく今後も新築の工事件数は引き続き減少が続くことが予測され、リフォーム・増改築によるオール電化への転換が進んでいくものと考えられます。
オール電化の工事としては、新築よりリフォーム・増改築による電化工事のほうが、工事の出来・不出来の差が出やすいため、リフォーム電化工事を考えている方は、工事業者の選択において十分慎重に検討する必要があるでしょう。なぜならゼロから建築物を作り上げることができる新築にくらべると、全てを取り壊すことなく、断熱や気密性能を向上させる工事は想像以上に手間と神経を費やす工事となるからです。
給湯や調理器だけを電化機器にグレードアップするのであればそれほど大変な工事にはなりませんが、蓄熱式電気暖房器や床暖房などを採用する工事になると物件全体の性能をアップさせることが欠かせません。
「オール電化にしたけれど、かえって寒い」という声たまに聞くことがありますが、これはオール電化の仕様に見合った基本性能が確保されていないために起こることです。この点に注意して適切な工事が行なえる慣れた業者に依頼することが工事で失敗しないポイントになります。
